仕事を辞めたいけど親に言えない|先に言うか後で言うかの判断基準

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「辞めます」と会社に言うより、親に言うほうが怖い。

そう感じている人は少なくありません。上司には他人として向き合えても、親には期待や心配がぶら下がっています。「もったいない」「せっかく入った会社なのに」——言われる場面が先に浮かんで、切り出せないまま何か月も経つ。

先に、事実を1つ置きます。あなたが18歳以上なら、会社を辞めるのに親の同意は必要ありません。

つまりこれは「許可をもらう」問題ではありません。「どう伝えるか」、そして「そもそも伝えるか」という問題です。この記事では、先に言うか後で言うかの判断基準と、反対されにくい伝え方を整理します。

親の同意は、退職の条件ではない

まず、法律の話を短く済ませます。

2022年4月から、成年年齢は18歳になりました。18歳以上なら、雇用契約を解約するのも自分の意思だけでできます。親権者の承諾は、退職の要件ではありません。

退職そのものは民法627条で認められた権利です。期間の定めのない雇用契約なら、申し入れから2週間で終了します。ここに親が入る余地はありません。

だから「親が反対しているから辞められない」という状態は、法律の問題ではなく関係の問題です。そして関係の問題は、伝え方と順番で軽くできます。

「言えない」の中身は、3つに分かれる

ひとことで「親に言えない」と言っても、中身は違います。自分がどれかを先に見分けてください。ここを間違えると、対策がずれます。

① 反対されるのが怖い
「3年は続けろ」「次は決まっているのか」と説得されるのが目に見えている。議論に勝てる気がしない。

② 心配をかけたくない
反対はされないと思うが、親が不安がる顔を見たくない。親が高齢だったり、体調がよくない場合に多いパターンです。

③ 期待を裏切るのが辛い
就職を喜んでくれた。名前の通る会社だった。だから「辞めた」と言い出しにくい。

①は伝え方の問題、②はタイミングの問題です。③は実のところあなたの中だけの問題で、伝えてみると親が何も言わないことも珍しくありません。

先に言うか、後で言うか——3つの質問で決まる

ネット上には「親には事後報告でいい」と書いてある記事が多くあります。半分は正しく、半分は乱暴です。先に言ったほうがいいケースがあるからです。

判断は、この3つで決まります。

質問はいいいえ
実家暮らし、または親の扶養に入っている先に言う後でよい
退職後に親のお金を当てにする可能性がある先に言う後でよい
親が過去に、進路の話で強く反対したことがある後でよいどちらでも

理由は単純です。

経済的につながっている場合、黙っていても伝わります。実家暮らしなら会社からの郵便物が届きます。国民健康保険に切り替えれば、納付通知は世帯主(多くは親)宛に届きます。親の健康保険の扶養に入るなら、親の勤務先を通す手続きになるので、そもそも隠せません。

このあたりの経路は退職代行は親にバレる?実家暮らしが塞ぐべき5つの連絡経路にまとめました。バレるかどうかに怯えるより、伝える順番を自分で決めたほうが、精神的にずっと楽です。

逆に、一人暮らしで生活費も自分で出しているなら、事後報告で構いません。報告する義務はどこにもありません。

反対されにくい伝え方・3ステップ

①のタイプ、つまり反対が怖い人向けの手順です。

ステップ1: 「相談」ではなく「報告」で始める

「辞めようか迷っていて…」と切り出すと、そこから説得が始まります。相談の形にすると、親は「意見を求められた」と受け取るからです。

使う言葉は「◯月末で退職することにした」。決定事項として伝えると、話題が「辞めるかどうか」から「これからどうするか」に移ります。

ステップ2: 辞める理由より、次の話を先にする

親が本当に不安なのは、辞める理由ではありません。辞めたあとどうなるかです。

だから順番を逆にします。「次はこうする」「当面の生活はこうなる」を先に話し、辞める理由は後から短く添える。理由を長く説明するほど、反論の材料が増えていきます。

ステップ3: 数字を1つだけ用意する

「貯金が6か月分ある」「失業保険の手続きはもう調べてある」——具体的な数字が1つあるだけで、話の温度が変わります。

親の反対の多くは、感情ではなく情報不足から来ています。数字は情報です。

なお、自己都合で辞める場合、失業保険には給付制限の期間があります。日数は制度改正で変わることがあるので、ハローワークで最新の条件を確認してください。

「親には言える。でも会社に言えない」なら

ここまで読んで、本当の壁は親ではなかったと気づいた人もいるかもしれません。

親には言える。でも上司に切り出せない。あるいは切り出したのに引き止められて話が進まない。その場合、問題は伝える相手ではなく、会社との交渉です。

「人手不足なのに無責任だ」と言われて動けなくなっているなら人手不足で辞めるのは無責任?を、入社1年目で「甘え」と言われるのが怖いなら新卒で辞めたいのは甘えなのかを読んでみてください。

どうしても自分の口から言えない状態が続くなら、退職代行という選択肢もあります。会社と直接やり取りせずに退職の意思を伝えられるサービスです。運営元による違いと選び方は退職代行おすすめ|失敗しない選び方は「運営元」で決まるにまとめました。

まとめ

  • 18歳以上なら、退職に親の同意は必要ない。これは許可をもらう話ではない
  • 実家暮らし・扶養・親のお金を当てにする可能性があるなら、先に言ったほうが結局は楽
  • 反対が怖いなら「報告」で始め、次の話を先にして、数字を1つ添える

親が反対するのは、あなたを困らせたいからではありません。この先が見えないからです。見える形にして渡せば、反対は驚くほど早く終わります。

それでも反対が続くとしても——その会社に毎朝行っているのは、親ではなくあなたです。

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